理化学研究所は2011年6月24日付プレスリリースで、ストレスによる遺伝子発現の変化が、親から子供にDNA配列の変異を伴わずに遺伝する新たなメカニズムを世界で初めて解明したと発表しています。
DNAは、ヒストンとよばれるタンパク質に巻き付いた状態で存在しています。また、DNAの遺伝情報のRNAへの転写を促進・抑制する物質を転写因子といいますが、研究チームは今回、ショウジョウバエを使った実験で、その転写因子のうち特定のものがヒストンの化学的性質の形成に必須であることや、ストレスにより転写因子の働きが活性化されること、それにより作り出された状態が子供に遺伝することを突き止めています。