日本うつ病学会は2012年7月26日、学会が発表するものとしては国内初となるうつ病治療ガイドライン『日本うつ病学会治療ガイドライン II.大うつ病性障害 2012 Ver.1』を発表しています。
ガイドラインでは、軽症うつ病、中等症・重症うつ病(精神病性の特徴を伴わないもの)、精神病性うつ病の3つに分けて、治療法が詳述されています。ここでは、中等症・重症うつ病の治療法(推奨される治療、推奨されない治療)について、ガイドラインより抜粋、引用してご紹介します。
<推奨される治療>
中等症以上のうつ病エピソードは、まず外来で診療できるのか入院を決断すべきかの判断を行う。薬物療法は軽症に比べてより積極的に行う。抗うつ薬を単剤で十分量・十分期間使用し、合理性のない多剤併用は行わない。自殺の可能性や生命危機の差し迫った重症エピソードにはECTを考慮する。
<推奨されない治療>
中等症・重症うつ病エピソード急性期におけるBZD単剤、スルピリド単剤、非定型抗精神病薬単剤による薬物療法や精神療法単独による治療は推奨されない。中枢刺激薬やバルビツール製剤(合剤であるベゲタミンを含む)の使用は推奨されない。抗うつ薬を多剤併用する、抗不安薬を多剤併用するなど、同一種類の向精神薬を合理性なく多剤併用すべきではない。