国立精神・神経医療研究センターは2014年8月1日付プレスリリースで、統合失調症の様々な症状が、記憶に関わるシナプスの減少によって生じる仕組みを、霊長類を用いた研究で明らかにしたと発表しています。
発表によると、記憶に関わる脳の領野(記憶領野)と俊敏な判断に関わる脳の領野では共に、乳幼児期にシナプスが増大するものの、少年期に入るとそれが減少に転じますが、その後思春期に入ると、記憶領野だけは、シナプス数が一定に保たれ、減少しなかったといいます。
統合失調症では記憶領野のシナプスが思春期以降も減少し続けることが従来の研究で分かっており、今回の研究結果と合わせると、通常では一定量に維持される記憶領野のシナプスの減少が、統合失調症の発症に関与していると考えられます。