理化学研究所は2014年8月28日付プレスリリースで、マウスの海馬の特定の神経細胞群を光で操作して「嫌な出来事の記憶」を「楽しい出来事の記憶」にスイッチさせることに成功し、その脳内での神経メカニズムを解明したと発表しています。
研究チームはまず、小部屋に入れたマウス(オス)の脚に軽い電気ショックを与えて、嫌な出来事を体験している最中に活動する海馬の神経細胞群に光感受性タンパク質を発現。その後、この神経細胞群に光を当てて活性化させながら、同じ小部屋にメスのマウスを入れて1時間だけ一緒に遊ばせ、楽しい出来事を体験させています。
その結果、先に嫌な出来事を記憶した海馬の神経細胞群は、楽しい出来事の記憶と結びつくようになり、その後、同じ小部屋で同じ神経細胞群を光を当てて活性化させても、恐怖で「すくむ」ことがなくなったといいます。